養神館合気道 無限塾 桂・長岡天神道場

アンジュレーション(すり足)

■バーチャファイター生みの親「鈴木裕」氏のインタビュー
http://www.4gamer.net/games/252/G025276/20140526060/
中略、、、実際の拳法でも、地形による優劣があるわけで、例えばだだっ広いところで戦うのなら、八極拳のような北派の拳法はとても強いわけです。でも、足場の悪い狭い場所では、南派の拳法に地の利がある。船の上で生まれた拳法というくらいですから。

「いつも平地で戦うのはフェアじゃないだろ?」

というわけで、格闘シミュレーションを謳うゲーム「バーチャファイター」は、その3作目に「地面にデコボコ」をつけました。幸いなことにすり足でない格闘家もゲーム内のデコボコで「コケることはなかった」ようですが、バーチャファイター3自体は猛烈にコケたようです。セガ、家庭用ゲーム機から撤退無念。
とは言え、一部のプレイヤーには熱狂的に支持されて、かなりご長寿ゲームだったようです。

 経営にも「すり足が重要」なのかどうかわかりませんが、「すり足!」についてもう少し。

 まず「すり足とはなんぞや?」というわけで調べてみると、

カカトを上げず、足の裏全体で地面や床をするようにして歩くこと(大辞林 第三版)

だそうです。どうも「カカトを上げず」が重要な模様。そういうわけで、インターネット” だ け ”を使う(!)という厳正なる調査によるところ、以下のような理由があるようです。

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▼ 安定するから
・倒れたら負けの相撲は常にすり足。接地面が多いほうが安定します。

▼ 体重をロスなく使える
・つま先だと足首関節によって推進力のロスが発生

▼ 瞬時に重力を力に変えられる
・カカトが浮いているとワンテンポ遅れる

▼ 切るときに腰がのる
・カカトが浮いていると体重を乗せづらい

▼ 正中線が崩れにくい
・崩れると容易に入られるようです

▼ 迫ってくる感覚を鈍らせる
・前脚を動かさないためらしい

▼ 多人数を想定しているから
・360度どの方向にも均等に対応。後ろに振り返りやすいらしい

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などなど様々に見つかりましたが、カカトの上げ下げは各流派で一様でなく、かなりマチマチ。従って「いつもカカトつけているのが正義!」というわけではないようです。
もちろん、実際は状況によって、カカトをつけるべき時とつけるべきでない時があるわけですから、

「稽古なんだから、基本に忠実に!」or「稽古は稽古。状況に合わせろ!」

という、稽古に対する向き合い方の違いなのかな?と思います。
その他、

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▼ 着物がはだけないように
・ひざあげて走るとそらハダケル

▼ 草履が脱げないように
・ステップすると草履は脱げやすい

▼ 農耕民族だから
・田んぼでステップ疲れます

▼ 道路が舗装されてなかったから
・砂場や泥濘でステップするとコケやすい

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等々、文化・環境的な理由も散見されました。
ともあれ、調べていく中でとりわけ僕が興味をひかれたのは、

Butohが西欧へのアンチテーゼとして生まれた!

ということです。
はい。いつもの通り脱線しますつづく。

雪山
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